エドガーケイシー学園エドガー・ケイシーと学ぶ 魂の学舎



2000年、全米ホリスティック医学協会の大会に参加してきました!

2000年、全米ホリスティック医学協会の大会に参加してきました!
奥沢通信 5号より




2000年、全米ホリスティック医学協会の大会に参加してきました!


文章 :光田菜穂子

私は、さる6月1日から3日まで、アメリカ、アリゾナのツーソン(メキシコ近くの、大小さまざまなサボテンが美しい街です)で開催された全米ホリスティック医学協会の第23回コンファレンス(訳:会議もしくは大会)に参加してきました。
こ こでは、ホリスティック医学のテーマのもと、3日間にわたり多くのレクチャーが開催され、興味のあるものに自由に参加できます。講師陣も全米でホリス ティックを日々の医療に取り入れ活躍されている医師の方々ばかり。また全米各地で開催されている代替医療やヒーリングなどのコンファレンスの中で「ホリス ティック医学」をテーマとした唯一のもの従って約400名の参加者のうち、ほとんどが現役の医師か医学部学生という、日本では想像もできない、現在のアメ リカにおけるホリスティック医療の層の厚さを感じさせられるものでした。

日本から参加したのは私を 含め3名。しかしあとの2名の方々は、最終日の1部のレクチャーのみ参加されていましたので、私は3日間、たった一人、大きな身体のアメリカ人医師の間に 挟まれて、得意とは言えない英語に悪戦苦闘しながらレクチャーを受けることになってしまいました。(幸運にも、これまでセミナーのために日本にご招待した ことのある2名の講師、グラディス・マクギャレイ医学博士とデイビッド・マクミラン氏も会議に出席していらっしゃいましたので、多少はリラックスを感じる ことができました。)

・・・実は、アメリカまで行っておきながら、このコンファレンスに参加した大いなる目的があったわけではありません。あえて言うなら、私の無謀な性格ゆえの行動というか・・・。
エドガー・ケイシーが「ホリスティックの父」と呼ばれているのは、皆様もよくご存知のことと思います。そして、この3月に日本にお招きした グラディス・マクギャレイ博士は、 「ホリスティックの母」とアメリカでは呼ばれています。というのも、そのグラディス博士こそが、全米のホリスティック医学協会の基盤を作り、地道にホリス ティック医学を広められた方なのです。ですから、エドガー・ケイシー療法に深くかかわっている人間として、そのグラディス博士に「1度ぜひ参加してみて」 と言われたら、もう行くしかないです! それに私の性格上、「いつかまた」と言っていたら永遠に行かないことは十分承知していましたので、無謀と知りつつ アリゾナまでのチケットを購入したのでした。

で も実際のところ、コンファレンスの申込み後、そのスケジュールを見直してしばらく頭を抱えてしまったのも事実です。英語にも自信がありませんでしたし、自 由参加ながら、早朝6時からハイキングにゴルフ、日中は講義、夜はダンスパーティというスケジュールに渡米前からすっかり圧倒されていました。

さて、その英語漬けだったコンファレンスも日本人スマイルでなんとか無事に切り抜け、日本に帰国したわけですが、現地で何を感じてきたか、今回は皆さまとシェアしていきたいと思います。

まず、アメリカのホリスティック医療の現場と日本の大きな違い。 これは第一番目にホリスティックの概念を取り入れるドクターの数の多さ、特に女性ドクターの数の多さをあげたいと思います。日本の医学部の学生のうち、女 性が占める割合はどれくらいでしょうか?まだ少数派だと思います。しかし、アメリカは医学部の学生のうち約半分が女性。しかも、結婚をし、主婦として子育 てをしながら、あらためて医学部に入学して医師になった方も多くいます。(今回話しを聞いた女性参加者の中には、無理解な夫と離婚して、経済的に困窮しな がらも子育てと医学部での勉強を続け、医師になったスーパーウーマンも2名いました)今後、医学部へ進学する女性の比率はもっと増えるだろうと言われてい るそうですが、おそらく、この女性のパワーこそがアメリカのホリスティック医学を推進した原動力になっているように思います。一般的に女性のほうが男性よ り新しい概念を受け入れやすいですし、金銭的なものを度外視して、好きなものを広めようとするパワーがあるように思うのです。現にコンファレンスの参加者 の約8割は女性ドクターでしたし、今のホリスティック医学協会の会長はなんと驚いたことに40代前半の非常にパワフルで魅力的な女性ドクター!でしたか ら・・・(これには私の常識が覆りました!)

日本は政治や法曹界の分野 でも、圧倒的に男性優位で、しかも「老いた男性陣」が頑張っていて後輩達になかなか道を譲らないことで様々な弊害を生み出していると思うのですが、政治、 法律、医学の分野でもっと女性が増え、しかも理事や会長クラスにバリバリ現役の女性が出現するようになったら、日本での暮らしはもっと豊かで風通しがよく なっていくだろうと思います。

でも、それに はまず、私たちが無意識に抱いてしまう、男性が医師、女性は看護婦、という心の選択を、私たちの無意識からきれいさっぱり捨て去って行く必要があると思い ます。特に女性は親が適齢期を気にして医学部への進学を阻止されることもありますが、ぜひ近い将来、医師の二人に一人は女性という世の中にしていきたいも のです。やはり男性と女性の2つの性がそれぞれの場所で補い合いあうことで世の中は構成されているのですから・・・。(それと同時に、女性が働きやすい世 の中にすることも同時進行で必要です) ですから、ご両親、学校の先生方も女性が、医学、もしくは法律、政治を勉強したいと言っても、「女だから」といっ て止めないで頂きたいと思います。(信じられないでしょうが、私は大学進学時、国際政治を勉強したいと希望を述べたら、担任に「君は女の子だから家政科で いいんじゃない?」と言われました。絶望的に生徒を理解していない担任でした!)

次に、アメリカでここまでホリスティック医学の概念が普及した大きな理由は、もともと「神の概念」がしっかりと人々に根付いていたからではないだろうかと思いました。
し かし、よく考えてみると、ホリスティック医学の概念は、西洋からもたらされたもののように感じますが、実はすでに私たち日本人が漠然と持っている心と身体 の関係(例:病は気から)や魂の存在(例:輪廻転生)、見えない世界の存在(例:お蔭様で)などの概念を医学の現場に統合したものだと言えると思うので す。いまアメリカは東洋的な医療体系(鍼灸や指圧マッサージ、「気」や漢方など)を医学の場に取り入れ始めたところですが、これらはホリスティック医学を 押し進める場での重要なツールとして利用されています。
では、日本ではどうでしょう? これらの代替療法はすでに昔から日本では人々の間で広く受 け入れられており、しかも、上記にあげた概念をすでに無意識に持っているに係わらず、私たちはホリスティック医療を受けているとは言えないのではないで しょうか?代替療法は一般的だが、それはホリスティック療法とイコールではない。つまり、身体の気の流れや経絡のアンバランスをみるような東洋的な医療 と、心や魂のような宗教的な概念が別個に存在しており、それはそれ、これはこれ、というように別々になっているような・・・・。

そ れに比較して、元来そういった輪廻転生や気の持ち方などの概念があまりなく、医学の最先端を常に走ってきたアメリカで、これらの概念と医学が1つに統合さ れ、「ホリスティック医学」として比較的速やかに医師の間に浸透していったのは不思議な感じです。それはやはり、最新の医学をつき進んでいきながらも医学 の限界が見えてきた医師がたちが「ホリスティック医学」に目覚めはじめ、また患者である人々の暮らしの中にもともと「神」や霊的なものに対しての意識が深 く根付いていたため、医師や患者も違和感なく身体や心と魂の関係が受け入れられたのではないかと思います。もちろんアメリカでもコチコチの西洋医学一辺倒 の医師がまだ大多数ではありますが・・・・。

最 後に、これからの日本の医学界ですが、まだまだ霊的なことを医学の分野に取り入れるには社会がまだ成熟していないように思います。昭和という時代は、私た ちの心から宗教的な哲学を排除し、それをあたかも悪い思想、心の弱い人間のための拠り所のように思わせてしまう社会を作り上げてきました。そして物質社会 を突き進んだあげく心は虚しさでいっぱいです。でも、元来、日本人は神道、仏教などをベースにして、心や魂を大切にしてきた国民です。ですから、医学の分 野でも、ぜひまた私たちは単に肉体だけの存在ではないということを思い出していきたいものです。そのためにも、かのアンドリュー・ワイル博士がアリゾナ大 学医学部でホリスティック医学について生徒に教えてきたように、日本でも医学部の過程でホリスティック医学の概念を若い学生に触れてもらう機会があればと 思います。さらに、医師の間でも、ホリスティック医学に関心のある者が交流できるネットワークや勉強会が頻繁にあればと思います。そして、そういった医師 を増やしていくためにも、患者である私たちは、多くの本を読んで自分の身体についてもっと理解し、医師に対して私たちは肉体だけの存在ではないということ を働きかけていく必要もあると思います。

残 念ながら、現在の日本は法律の不整備のため、資格なく治療活動をしている治療師、セラピストが多いのも事実です。やはり代替療法全ての質を向上させ、医師 にも患者にも信頼をおかれる治療活動するためには、少なくともカイロプラクティック、オイルマッサージ、心理療法や催眠療法なども国家資格制度が整備さ れ、曖昧な認定書や講習会だけで治療を行うことのないような社会になってほしいものです。また、セラピストを目指す方々も、解剖学や生理学、心理学などの 基礎をきっちり学んだうえで開業をして頂ければと希望しています。そうすることで、セラピストとしての社会的地位と信頼もあがってくると思うからです。

たった3日間、それもコミュニケーションに不自由しながらの参加でしたので、講義の内容自体はほとんど身になりませんでしたが、アメリカを今変えている同世代の若いパワーと、夢に向かって頑張っているアメリカの女性の姿には深い感銘を受けました。

何 度かニュースレターなどでご紹介したグラディス・マクギャレイ博士は、医師としてエドガー・ケイシーリーディングを研究、実践しつつ、20年間、自分たち のクリニック主催でホリスティック医学に関するコンファレンスを開催されてきました。それが現在、全米ホリスティック医学協会として実を結び、大きく発展 しているのを目のあたりにして、ケイシー療法にかかわっている一人として、大きな歓びを禁じ得ません。
ケイシーは、生前、非常に謙虚な方でした。 グラディス博士も日々、ただ黙々と愛にあふれた医療活動をされただけでした。でも、その小さな積み重ねが大きな力となって、多くの医師の心に響き、今の全 米ホリスティック医学協会として、新しいホリスティックドクターを生み出し続けている、というのは本当に素晴らしいことだと思います。

ちなみに、2001年のコンファレンスは、フロリダで開催される予定です。ご興味のある方は、 全米ホリスティック医学協会のホームページでご確認ください。

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